QUESTION

ある CloudOps エンジニアは、Amazon EC2 インスタンスで夜間に動画の変換処理を実行しています。cron で作る Amazon EBS st1 ボリュームのスナップショットが処理と重なり、読み取りが遅くなっています。 スナップショットを処理の後に毎晩作成し、保持期間を過ぎたものを自動で削除する必要があります。 運用上のオーバーヘッドを最小限に抑えながら、この要件を満たすソリューションはどれですか。

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正解C

解説

EBS のスナップショットを処理の後の時間帯に毎晩作成し、保持期間を過ぎたら削除する

  • 1「スナップショットが処理と重なり」st1 のボリュームはスナップショットの作成中にスループットが下がることがあります。作成の時刻を処理から外すことが目的です。
  • 2「処理の後に毎晩作成し、保持期間を過ぎたものを自動で削除する」処理の後の時間帯での作成と保持期間を過ぎたものの削除の両方を、定期的に自動で行う必要があります。
  • 3「運用上のオーバーヘッドを最小限に抑えながら」同じ動きを作れる方法が複数あるなら、自分でコードを書いて保守しない方法を選びます。
A不正解

Elastic Volumes を使用して、ボリュームタイプを gp3 に変更し、処理に必要なスループットを設定する。

Elastic Volumes は、使用中のボリュームの種類・サイズ・性能を変更する機能です。種類を gp3 に変えてスループットを指定すれば、読み込みの速さを上げる手段にはなります。

しかしこの変更は、スナップショットをいつ作り、いつ消すかには関わりません。作成は cron のスクリプトのまま残り、処理の後の時間帯に毎晩作成することも、保持期間を過ぎたものを自動で削除することも実現しません。

B不正解

Amazon EventBridge Scheduler で AWS Lambda 関数を毎晩呼び出し、関数の中でスナップショットの作成と古いものの削除を行う。

EventBridge Scheduler は、cron 式や rate 式で決めた時刻に AWS Lambda などのターゲットを呼び出すサーバーレスのスケジューラーです。関数でスナップショットの作成と削除の API を呼べば、処理の後の時間帯に毎晩作成し、古いものを消すことはできます。

しかし作成と削除の処理は自分で書いたコードです。どのスナップショットが保持期間を過ぎたかの判定や、失敗したときの扱いも関数に持たせて保守し続ける必要があり、運用上のオーバーヘッドが最も小さい方法にはなりません。

C正解

AWS Backup のバックアップ計画を作成し、バックアップウィンドウを処理の後の時間帯に、保持期間を必要な日数に設定する。

AWS Backup は、AWS のリソースのバックアップをバックアップ計画で一元的に管理するマネージドサービスです。バックアップ計画のルールでは、頻度とバックアップウィンドウ (開始時刻と、開始・完了までの時間) と、保持期間を設定します。

バックアップウィンドウを処理の後に置けばスナップショットの作成が処理と重ならず、保持期間を過ぎたバックアップは AWS Backup が自動で削除します。作成と削除のためのスクリプトやコードを持たずに済みます。

D不正解

AWS Systems Manager Patch Manager のパッチポリシーを作成し、処理の後の時間帯にインスタンスへパッチを適用する。

Patch Manager は、マネージドノードへのパッチの適用を自動化する機能です。パッチポリシーでスキャンとインストールのスケジュールを決められるので、処理の後の時間帯に OS の更新を行うことはできます。

しかし扱うのはパッチの適用で、スナップショットの作成や削除は行いません。cron のスクリプトが処理の時間帯にスナップショットを作る状態は変わらず、保持期間を過ぎたものも残り続けます。

ポイント

EBS のスナップショットの定期作成と削除は、どのサービスがスナップショットを扱うかで選びます。
・AWS Backup — バックアップ計画のルールで頻度・バックアップウィンドウ・保持期間を設定します。保持期間を過ぎたバックアップは自動で削除されます。
・EventBridge Scheduler と Lambda — 決めた時刻に関数を呼べますが、作成と削除の処理はコードで書いて保守します。
・Elastic Volumes — 使用中のボリュームの種類・サイズ・性能を変える機能で、スナップショットのスケジュールは持ちません。
・Patch Manager — マネージドノードへのパッチの適用を自動化する機能です。
st1 / sc1 はスナップショットの作成中にスループットがベースラインまで下がることがあるので、作成の時間帯は負荷の低い時間帯に置きます。