伝播されたルートに狭い静的ルートを重ねる経路の振り分け
オンプレミス宛の通信のうち一部だけを別の経路へ振り分ける問題は、次の 3 点で判断します。
・最長プレフィックス一致 — ルートテーブルは宛先の範囲が狭い経路を優先します。オンプレミスのデータセンター全体を含む伝播されたルートと 10.1.8.0/22 の静的ルートが並べば、10.1.8.0/22 宛は後者に一致します。デフォルトルート 0.0.0.0/0 が使われるのは、ほかのどの経路にも一致しない宛先だけです。
・経路を置く場所 — ルートテーブルが振り分けるのは、関連付けられたサブネットから出る通信です。アプライアンス側のルートテーブルに経路を足しても、アプリケーションからの通信が送られるターゲットは変わりません。
・静的ルートの役割 — 仮想プライベートゲートウェイ (VPC にアタッチして Direct Connect の接続を受けるゲートウェイ) から伝播されたルートのターゲットは仮想プライベートゲートウェイで、アプライアンスには向けられません。広い範囲は伝播に任せ、アプライアンスへ向ける狭い範囲だけを静的ルートで重ねます。伝播を止めて静的ルートに置き換える必要はありません。
「一部だけ検査したい」「運用上のオーバーヘッドを最小限に」と並んだら、伝播を残したまま送信側へ狭い静的ルートを 1 本足す構成を選びます。