QUESTION

ある保険会社は、生成 AI (GenAI) の利用を全部門に拡大しました。各部門は、問い合わせへの回答文の作成や報告書の要約など、同じ用途に生成 AI を使用しています。しかし、各部門の従業員が独自にプロンプトを作成しており、出力の品質にばらつきがあります。同社は、次の要件を満たす必要があります。 ・同じ用途のプロンプトを全社で標準化する。 ・プロンプトの変更で出力が改善したかを検証できるようにする。 これらの要件を満たすアプローチはどれですか。

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正解A

解説

部門ごとにばらばらなプロンプトを用途別に全社で標準化し、変更の効果を検証できるようにする方法を選ぶ

  • 1「各部門の従業員が独自にプロンプトを作成しており」品質のばらつきの原因は部門ごとに違うプロンプト
  • 2「同じ用途のプロンプトを全社で標準化する」用途ごとにそろえる。全用途で 1 つにはしない
  • 3「プロンプトの変更で出力が改善したかを検証できるようにする」変更の前後を同じ入力で比べる仕組みが要る
A正解

用途ごとのプロンプトテンプレートを一元管理する。変更の前後を同じテストデータで比べる。テンプレートの変更履歴を記録に残す。

同じ用途で部門ごとにプロンプトが違うことが、品質のばらつきの原因です。用途ごとのテンプレートを全社で一元管理して共通で使えば、どの部門も同じプロンプトを使えます。変更の前後を同じテストデータで比べれば、改善したかを確かめられます。

B不正解

全部門の従業員にプロンプトの書き方を学ぶトレーニングを実施する。受講の状況を記録する。受講した人数を部門ごとに集計する。

書き方のトレーニングは、生成 AI を使い始めたばかりで、担当者の基礎をそろえたい場合に向いています。

しかしプロンプトは引き続き部門ごとに書かれるので、同じ用途でも中身が部門ごとに違い、全社でそろいません。変更の前後を同じ入力で比べる仕組みもできません。

C不正解

評価が最も高い部門のプロンプトを選ぶ。選んだプロンプトを、すべての部門と用途に配布して使用させる。配布の時期を各部門に連絡する。

優れた 1 つのプロンプトの配布は、用途が 1 つに限られ、プロンプトを変更する予定もない場合なら使えます。

しかし回答文の作成と報告書の要約のように用途が違えば、必要な指示も違います。変更の前後を同じ入力で比べる仕組みもなく、改善したかを検証できません。

D不正解

各部門にプロンプトの管理担当者を任命する。部門内のプロンプトの変更の履歴を記録させる。任命した担当者の一覧を共有する。

部門ごとの管理担当者と変更履歴は、部門ごとに業務が大きく異なり、用途の重なりがない場合なら足りる管理の方法です。

しかしプロンプトは部門ごとに管理されたままで、同じ用途のプロンプトは全社でそろいません。変更の効果も担当者の判断に任されます。

ポイント

生成 AI の利用が広がると、プロンプトの管理の仕方が品質を左右します。
・テンプレート: 入れ替えられる部分を持つ、用途ごとのプロンプトの型 (回答文の作成・要約・分類など)。
・一元管理と版の記録 (バージョン管理): 全社で同じテンプレートを使い、変更を記録する。
・テストデータ (評価用に取り分けたテストセット): 変更の前後を同じ入力で比べ、改善かどうかを確かめる。
「部門ごとにプロンプトがばらばらで品質がそろわず、改善も確かめられない」と出たら、用途別テンプレートの一元管理を選びます。