順番に読み進めながら学べます

端末を速く使う — 補完・履歴・行編集

Tab補完、上下キーやhistoryによる履歴の再利用、Ctrl-A/Ctrl-E/Ctrl-Uでの行編集、Ctrl-Rの履歴検索を、ブラウザ端末で実際に体感しながら学べます。

補完と履歴 — Tab と矢印キー

途中まで打って Tab キー を押すと、ファイル名やコマンド名を端末が補ってくれます(補完)。

一度打ったコマンドは履歴に残り、上下の矢印キーで呼び戻して再利用できます。

長いファイル名やコマンドを毎回手で打たずに済みます。

historyは過去に打ったコマンドを番号付きで一覧するコマンドです。

何度も使う長いコマンドは、打ち直さずに履歴から呼び戻すと速く正確になります。

キー / コマンド動作
Tab入力途中のファイル名・コマンド名を補完する
↑ / ↓前後の履歴を呼び戻す
history打ったコマンドを番号付きで一覧する
clear画面表示を流して再開する
補完と履歴の操作
Tab キー名前を補完して入力を省く上下の矢印キー前後の履歴を呼び戻すhistory履歴を番号付きで一覧
Tab で補完、矢印キーで履歴、historyで一覧します。
touch report_2026.txt   # 補完の練習用ファイル
ls rep[Tab]             # rep まで打って Tab → report_2026.txt に補完
ls report_2026.txt      # 上矢印で履歴を呼び戻して再実行

touch report_2026.txtで補完の練習用ファイルを作成してください。

ls repまで打ったところで Tab キー を押し、ファイル名が自動で補完されることを確認してから Enter を押してください。

上矢印キー を押して直前のlsコマンドを呼び戻し、もう一度 Enter で実行してください。

echo doneを実行してください。

⑤ もう一度上矢印キーでecho doneを呼び戻し、Enter で再実行できることを確認してください。(正しく実行できれば解説が表示されます)

Linux console
0 / 2 実行済み
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履歴の一覧と画面消去 — history / clear

historyはこれまで打ったコマンドを番号付きで表示する、実際に打つコマンドです。

画面が出力で埋まったらclearで表示を流して、まっさらな画面から再開できます。

どちらもキー操作ではなくコマンドなので、そのまま打って実行します。

echo first    # 履歴に残る
echo second   # 履歴に残る
history       # ここまでのコマンドを番号付きで一覧
clear         # 画面表示を流して再開

echo alphaecho betaを順に実行してください。

historyを実行し、いま打ったコマンドが番号付きで一覧に並ぶことを確認してください。

clearを実行し、画面表示が流れてまっさらになることを確認してください。

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0 / 4 実行済み
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行編集と制御 — Ctrl のショートカット

長いコマンドを打っている途中で先頭を直したいとき、矢印キーで 1 文字ずつ戻るのは遅いです。

Ctrl と組み合わせるキー を使うと、行頭や行末へ一気に移動したり、入力をまとめて消したりできます。

Ctrl と組み合わせるキーは、移動・削除・制御の 3 つの役割に分かれます。

それぞれの動作を下の表に整理します。

キー動作
Ctrl-A行頭へ移動する
Ctrl-E行末へ移動する
Ctrl-Uカーソルより前を削除する
Ctrl-Kカーソルより後ろを削除する
Ctrl-W直前の単語を削除する
Ctrl-L画面を消去する
Ctrl-C実行中の処理を中断する
Ctrl-D入力の終わり(EOF)を送る
行編集と制御のキー
Ctrl-A / Ctrl-E行頭 / 行末へ移動Ctrl-U / Ctrl-K / Ctrl-W前を / 後ろを / 単語を削除Ctrl-L / Ctrl-C / Ctrl-D画面消去 / 中断 / 入力終了
Ctrl との同時押しで移動・削除・制御をすばやく行います。
echo this is a long line   # 打ってから Ctrl-A で行頭へ
# Ctrl-E で行末へ戻り、Ctrl-U で行をまるごと消去
sleep 5                    # 5 秒間待つだけのコマンド。実行中に Ctrl-C で中断

echo this is a long lineと打ち、まだ Enter を押さずに Ctrl-A を押してカーソルが行頭へ飛ぶことを確認してください。

② 続けて Ctrl-E で行末へ戻ってください。

sleep 55 秒間ただ待つだけのコマンド)と打って Enter で実行し、待っている間に Ctrl-C を押して処理が中断されること(プロンプトが戻ること)を確認してください。

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echo aaa bbb cccと打ち、まだ Enter を押さずに Ctrl-W を押して、直前の単語ccc)だけが消えることを確認してください。

② 続けて Ctrl-U を押して、カーソルより前(入力中の行全体)が一気に消えることを確認してください。

③ もう一度echo hello worldと打ち、Ctrl-A で行頭へ移動してから Ctrl-K を押して、カーソルより後ろがすべて消えることを確認してください。

④ 最後に Ctrl-L を押して、画面表示だけが消えてまっさらになること(履歴は残ること)を確認してください。

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履歴を検索する — Ctrl-R

Ctrl-R を押すと履歴の検索モードに入り、文字を打つたびに一致する過去のコマンドが候補に出ます。

目的のコマンドが出たら Enter で実行、Ctrl-C で検索を抜けられます。

候補が出た状態で Tab を押すと、実行せずにコマンドを入力欄へ取り出せるので、中身を確認・編集してから実行できます。

長いコマンドを少しの文字数で呼び戻せるので、上下キーで延々とさかのぼるより速く見つかります。

Ctrl-R で履歴を検索する流れ
Ctrl-R を押す履歴の検索モードに入る文字を打つ一致する履歴が候補に出るTab / Enter / Ctrl-C取り出す / 実行 / 中止
Ctrl-R で検索を始め、文字で絞り込み、Enter で実行・Ctrl-C で抜けます。

① まずecho searchmeを実行して、履歴に残してください。

Ctrl-R を押して検索モードに入り、seaと打ってecho searchmeが候補に出ることを確認してください。

Tab を押して、コマンドが実行されずに入力欄へ取り出されることを確認してください(このまま中身を確認・編集できます)。

④ そのまま Enter で実行するか、Ctrl-C で取り消してください。

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Ubuntu などで使える !! と !$

Ubuntu などの bash では、!!で直前のコマンド、!$で直前の行の最後の語を呼び戻せます(履歴展開)。

本講座のコンソール(busybox)は履歴展開に対応していないため、ここでは Ctrl-R上下キー で履歴を再利用します。

QUIZ

理解度チェック

まずは1問ずつ答えてみましょう。

Q1途中まで打ったファイル名を端末に補ってもらうには、どのキーを押しますか?

Q2実行中の処理を中断したいときに押すのはどれですか?

Q3これまで打ったコマンドを番号付きで一覧表示するコマンドはどれですか?